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ゴリゴリの国②

~LATERAL THINKING~

~回想~

 

私は今をときめく、花の女子大生ひなた。

4年生になり、

人生最後のモラトリアムを謳歌している。

毎日が全部楽しい!!!

 

きらめくキャンパスの広場の真ん中で、叫んだ。

「今、私はさいっこーにパリピしているぞーーーーー!」

 

でも、そんな私にも悩みがあった。

「今」を生きすぎたせいで

ちょっとでも複雑な問題になると、

思考停止してしまい…

奇想天外すぎる方向へと、暴走超特急してしまうことだ。

…そうなってしまえば私は、断固として考えを変えずにいつも失敗する。

 

そんなある日、

私はQRコードが貼られた1枚のビラを目にする…

 

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――――――――――

 

それからいろいろあり…

次の星へ飛び立った私たちは

宇宙船で優雅な時間を過ごしていた。

そんなとき、

突如としてアラートが鳴り響いた。

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『WARNING! WARNING!』

『深刻な異常が発生しました。直ちに不時着します』

 

ズドガガガガーーーーン!!!!

 

・・・

 

揺れが収まり、宇宙船のハッチを開けると、

 

そこはジャングルだった…

謎解き.png

な… 何を言っているのか

わかんないと思うけど、

わたしも 何があったか わからなかった…

 

とりあえず周りを確認すると、

遠くのほうにお城が見えた。

 

キャプテン「誰か居るのかもしれない。行ってみよう!」

私は、キャプテンと仲間たちとともにお城へ向かった。

城へ辿り着くと、

目の前には大きな扉があった。

キャプテン「誰か―、誰かいないかー。」

…返事はこない。

 

私たちは、扉を開けて中に入ることにした。

 

(中は暗い…)

(何もないな…)

 

戻ろうか…

そう思った時、誰かが声を上げた。

 

「あっ、扉が…」

振り向くと、開いていたはずの扉がどんどん閉まっていく。

「やばい、お願い間に合って!!!」

私たちは懸命に走る。しかし…

謎解き.gif

扉は、バターンと大きな音を立てて閉まった。

 

(閉じ込められた…)

そう思った瞬間、明かりがつき、何者かの気配がする。

 

そこにいたのは、なんと…

ゴリラであった。

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何かって?それは即ち、ゴリラであった。

…大事なことなので3回言います。

『ゴリラであった。』

 

唖然とする私たち。

 

すると、ゴリラが喋った!!!

スペースゴリラ「ここは、ゴリゴリの国。

見慣れぬ者だな…お前たちは、何者だ。」

 

キャプテンが率先して説明する。

 

キャプテン「わ、私たちは、

全日本ろう学生懇談会の宇宙プロジェクトで…」

 

怯えながら話すキャプテンにゴリラは言う。

 

 

スペースゴリラ「御託はいい。

重要なのは、お前たちが仲間であるか否かだ。

我々の仲間ならば、知能指数が高いはずである!

お前たちはそれを証明しろ!」

 

知能指数!?!?

しょ、証明しろと言われても、どうすれば…

 

スペースゴリラ「どうすれば?うーむ、それは謎解きだ!」

 

謎解きなの!?!?

私、複雑な問題 苦手なんだよなあ…

 

こうして、私たちへの試練が始まった。

・・・

無事にスペースゴリラの試練を乗り越えた、私たち。

ゴリラから仲間認定を受け、ゴリラの王族と謁見する…

 

ゴリラキング「そなたたちの知能、素晴らしいものであった。

ふむふむ、なるほど…

宇宙船が不時着したのか。

ふーむ、これは燃料不足だな。

どれ、直してやろう。」

 

宇宙船修理中、私たちはゴリラキングからあることを教わった。

 

ゴリラキング「ここでの試練に必要であった資質は、

ラテラルシンキングと言う。

そなたたちは、生存するうえで必要なこの力を

知らず知らずのうちに身に着けていたのだな…」

 

かくかくしかじかで、

宇宙船を修理してもらい、

補給物資を受け取った私たちは、

さらなる星を見に行くために、飛び立つのであった…

 

~回想・完~

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